森咲 智美
「唯一無二」がモットー。フォロワー500万人超。
グラビアアイドルから実業家へと幅広く活躍する森咲智美に迫る
2010年にレースクイーンとして活動開始し、同年に地元愛知県にてアイドルデビュー。卒業後、グラビア活動への転身と共に上京。グラビア・オブ・ザ・イヤー(’18~’20)3年連続グランプリ獲得やグラビアアイドルでは唯一のSNSフォロワー数500万人超を誇る。現在はグラビア活動以外にメンズエステサロン「CLASS GINZA -PREMIUM BODY LOUNGE- 」のプロデュースなど活躍の場を広げて活動中。
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幼少期はそうですね、本当にごく一般の家庭に生まれ三姉妹の中の真ん中で育ちました。結構転勤族で富山で生まれて、名古屋で育って滋賀に引っ越し、小学校から名古屋で育ってっていう感じで結構転々としてますとね。なので、学校とか保育園が変わる度にはじめましての子達がいっぱいなところにこう放り込まれてっていう言い方はあれなんですけど、はじめましてっていうところからスタートしてるのでその影響もあって結構人見知りなのかなとは思ったりしてます。なんですけど、何かこうありがたいというか。この仕事するようになってからだいぶ克服されたというか。オンの時はちゃんとしゃべれるようになったかなっていう感じではありますね。
お姉ちゃんは結構優秀で賢くて。やっぱり責任感が強いタイプではありますね。なんで、私達妹たちをこうしっかり見張っててくれるような何かたくましいお姉ちゃんだなっていう印象で、妹はやっぱり甘え上手もう三姉妹ならではの感じなんですけども、誰にでも何かこう甘え上手で何だったら悪者になるのはいつも私みたいな感じですね。私は本当に感覚肌というか宇宙人と言いますか。結構なんか自由でいさせてっていうタイプで、結構真面目な家庭だったので自分だけ浮いてるような気がしちゃって。上のお姉ちゃんは銀行員で妹が看護師なんですけど、何か自分だけちょっと何だろう、脳みそ持ってかれたなっていう感じがしてますね。
自分だけぶっ飛んでるというか何か違うかなとは。上と下とはまた違う感覚を持ってるのかなとは思ってます。
家族構成で言うと、お姉ちゃんに比べられるというか、学校に行ったら行ったでお姉ちゃんが学級委員をやってるのに自分なんだろうとか、何か成績悪いじゃんとかやっぱり親や先生に比べられたりとかはしてたんですけど、そこは毎回悔しい思いをしてたかなとは思いますね。なんで、その分なんか愛嬌で補ってた部分はあったのかなとは思います。あとは妹で言うと、やっぱり何かあったら自分の責任になると言うか。妹が悪くてもお姉ちゃんの責任になったりとかちょっと寂しい思いをそこではしてたので、今だから言えるのは人の寂しさとか何か痛みっていうのは多分人よりは分かる方かなと思います。
自分のやりたいことが決まった時の爆発力とか、そういうのは結構強い方で目標が決まるとそこに向かって走っていけるタイプなので、そこは良かったかなと思ってて。ただこうレースクイーンやろうとかふわっと入った道をとことんやってみると、やっぱ楽しくて、アイドルになったりとか、グラビアになったりとかっていうのもあって、なんでしょうね。うん、でも何かその都度、その都度色んなことをやらせてもらう度に目標ができて、そこに向かってできたかなっていうのはやっぱ強いかなと思ってます。
友達がたまたま「ちょっと稼ごうよ」みたいなバイト感覚で、ちょっとメイクもしたい、服も買いたいお年頃ですしエキストラの応募したんですよ。そしたら応募先の社長さんがレースクイーンやられてる人で、社長にレースクイーンに連れて行ってもらって、何かこういう世界があるんだっていうのを知ってからの、社長から「アイドルブームだからアイドルやろう!」って言われてノリでこうオーディションしたらオーディションに受かってしまい、もうアイドルブームって一瞬で去るだろうと思ってたんですけど、まさかの6年間続きまして今に至るんですけども。
元々その引きこもりになったっていうのが、何か自分に需要がないというか生きてる意味がないなって思ったのが初めてで。誰にも必要とされてないだろうし、何かもう本当ご飯食べる意味もないなって思った時期があって、その時初めて7、8キロとダーンって痩せてげっそげっそになったんですけど。ずっとベッドから動かず、酒ばかり飲んでっていう生活をやってたんですけど。
でもある時なんか辞めようかなって思ったタイミングで、メンバーのみんなに勿論迷惑かけたし謝ろうと思って。ここはちゃんとけじめだと思って、みんなの前に行って「本当ごめん」みたいな感じ言った時にメンバーの子達が「大丈夫?」って言ってくれて。 そう、凄い何か気づかされたというか。自分がこうシャットダウンしてるから孤立してただけでみんなは結構受け入れてくれるというか。ウェルカム態勢だったのに自分の一方的な考え方だけでシャットダウンしてたのが凄いみんなにも申し訳なかったし、逆にみんなが温かい感じで迎え入れてくれたおかげで「自分の居場所ってここなんだ」って思えて、そこからもっと人を信頼していいんだっていう。本当にこのアイドルやってた時は蹴落とす世界だなって思ってたんで、そんなこともないんだ、チームだから寄り添えるとこは寄り添えられるチームなんだなって思った時に心をやっと開けたというか。
そこからメンバーやチームの為に一丸となって頑張ろうって自分の中でちょっとカチっと変わった瞬間ではありましたね。何でみんなが「トモ、大丈夫?」とか言ってなんか凄い心配してくれてお菓子くれたりとか、食料くれたりとかして自分ばっかが蓋を閉めていたせいでもったいないことしたなと。うん、もっと人の温かみとか人の言葉を聞くとか、そういうことをちゃんと受け入れるというか、何かもうそこでは思いましたね。
やっぱりやってて楽しかったのかな。本当につらかったんですよ。もう本当に何か多分アイドルとか向いてないタイプで、一人で一匹狼でっていうタイプなんですけど。でもやっぱりステージ立った時の華やかさだったりとか、ファンの人たちにこう応援してもらってる感じとかやっぱ楽しくて。そこが忘れなくて練習も歯を食いしばってやったりとか、人間関係も凄い大変だったんですけど、耐えられるものがあったかなとは思いますね。
唯一続けられたことって本当にこの芸能に出会って他のことってなかなか続けたりとかできなかったんですけど。これだけは何か自分の根本に置いておこうっていうものがそのアイドル時代の時はアイドル、これだけは絶対休まずやろうって思ってたので、逆に言うと、自分を逞しくしてくれたのがアイドルかなと思ってます。成果が出ないとか、やっぱアイドルだったんでありました。そういう時も。フォロワーが伸びなかったり、ファンとか全然いないじゃん自分とかなったりとかもあったんですけど、それこそデビュー当時とかメンバーの人数より少ないファンの人たちから始まってるので、今思うとすごいメンタル強化されたなって。どんなことでも打ち勝てるようなメンタルを強化されたし、それを経験してるからこそどんなことでも自分がどうしたらいいんだろうってこう対策が狙えるようになったかなっていうのは凄いそのアイドル時代に学べたかなとは思ってます。
そうですね。何かその目標に向かってが我武者羅だったっていうのが一番強くて。私の場合、本当に今思うと良かったなと思うのが同じグラビアの橋本梨菜ちゃんって子がちょっと売れ出す時に一緒に上京したので、同じマンションに同居して住んでたんですけど梨菜ちゃんが本当に忙しくてほぼ家に帰ってこない状況で、SNS見ると海外行ったりとか撮影行ってたりとか収録行ってたりとかしてて凄い悔しかったんですよね。
自分家にめっちゃ居るのに何で梨菜ちゃんばっかりっていうのが凄い今思うと悔しさをバネにできたかなっていう。そこでまず最初に思ったのが、この子には絶対負けたくないと思って。SNSもだしその子が出てテレビとか何か雑誌とかも全部チェックして何で需要あるんだろうって思って自分に足りないの何だろうとか、この子にはできて私に出来ないものはのなんだろとか、何かそういう分析してっていうのもあって、本当に何かそういうところからもうコツコツコツコツ、クリアしたら次ここって。それこそ「#自画撮り部」っていうハッシュタグとかあったんですけど、その当時それも使ってみたりとか、もう使えるものを全部使っても発信したろうと思って負けん気っていうのは昔からあったかもしんないですね。
── 橋本梨菜さんと同居されてた当時はライバル視されていたと思うのですが、その後の心境はいかがですか?
今年31歳なんですけど、30代になってちょっと自分に余裕ができたのかなと思う瞬間もあって、梨菜ちゃんが仕事頑張ってたら応援できるようにもなりましたし、何か逆に一緒に頑張ろうっていう気持ちにも今なれたので、ちょっと自分が大人になれたのかなっていう気持ちはあります。昔はもう悔しい悔しい頑張ろうっていうそういう時代もあったからこそ、こう人の痛みも分かるようになったし、頑張りも見たらもうすぐ分かるしってっていうので少なからず、今まあまあいい感じに大人になったのかなと思いますね。
逆に当時は一緒にご飯行ったこともなかったし、接点がなかったと言いますか本当に顔を合わせたら挨拶する程度で、もうお互い部屋から出てこないぐらいの感じで、目的地一緒の仕事なのに別々で行くとかそんな感じで今の方がずっと仲いいです。
そのアイドルの世界とか、その芸能をちょっとかじらせてもらってて思うのが唯一無二になろうっていうのが、自分の中ではあって。やっぱり何かアイドルやってても普通に歌って踊ってかわいくてっていうのも普通にいっぱいいるし、そうじゃなくて、自分じゃないとできないことだったりとか、自分に必要とされていることを常に考えてやっていくことが大事なんじゃないかなとは思ってます。常にこう分析して、自分に今求められていることって何だろうとか、この時代の流れでこうなんだろうな。ずっと思うのがスポンジのように吸収していきたいなとは思ってて、人の意見も普通にちゃんと受け入れたいし、時代の流れによってもこう思考を変えていきたいなと思ってるので、その時代に寄り添った需要のある唯一無二な自分っていうのを作っていけたら、やっぱ強いんじゃないかなと思います。
── 自己分析力が高と感じたのですが、俯瞰的に自分を整理する上で何かされてますか?
あー、で言うとノートもめっちゃ書きます。ノートめっちゃ書いて、さっきもお話ししたように何か目標があると結構強いタイプなんで、何か1本の木を書いて、自分がなりたいものをこう何本の幹にも書いてこれに必要なのは何だろって葉っぱに書いてるっていう。何かそういうのを毎年3か月に1回、半年に一回ぐらいやってそれに足りないものは自分は何だろうっていうので、実行していたりとか、あとグラビアになってからグラビアのてっぺん取りますと言ってアイドル卒業してきたんですけど、そのために必要なことって何だろうって思った時に、やっぱその時代には何かSNSちょっと流行り始めた時代でもあったし、誰にもフォロワー負けたくないって思ったんで目標を立てて分析しました。何か自分もいるけど、商品としての自分もいる。第三者としての自分もいて、この投稿をしたら、こんなだけフォロワー数が増えたっていうのを書き出して分析してっていうそういう作業とかも結構好きだったりもします。
あと自分が強いのは毎日継続ができるっていうのが強みではあって、一気にパーンって解決できるタイプではないので、こうコツコツコツコツやってくことがいつの間にか大きくなってたりはするあるのかなっていう。なのでSNSのフォロワーとか500万いったりとか、それに繋がったのかなと思いますね。
私が元々自分に自信ないタイプでそれも幼少期から思ってたことなのかな。お姉ちゃん妹より劣るとか人見知りだったりとか、やっぱり人の方がよく見えちゃって、自分がちょっと控えめというか結構自信がないタイプなので、常にこう今自信がないからこそ、頑張んなきゃ頑張らなきゃっていうところもあるんですけど、恩返しがしたいというか。そういう人達が私のファンの人たちの中でも多くて。で、何かそういう人達のおかげで今の自分があるし、こういうエステサロンを出せる環境ではあるので、その人たちに恩返ししたいなと思って。恩返しできることって何だろうなって思った時にメンズエステサロンかなと思って経営と言うかこうオープンさせていただきました。
元々自分の中で何かそのグラビアっていうものだけじゃないグラビアになりたくて。何かそれこそがバラエティー、女優業、ロケとか行くのはグラビアの成功例ではあるんですけど、それプラス何かもっと道を広げたいなって。折角グラビアオブザイヤーをいただいて殿堂入りになってグラビアで一番なれたからこそできることってあるからこそ、もっとグラビアからの派生をしたくて、そこもあるかもしれないです。なんでずっと自分が思っていたプロデュース業をしたい、後はファンの人への恩返ししたいっていうとこで一致したのが経営だったのかなと。
そうですね。私がメンズエステのサロン立ってる訳じゃないので、やっぱ現場のスタッフさんたちがいて、私とか経営者側がいてっていうところで。毎回ミーティングをして報告をし合ってっていうのは大事にしてます。後はお店の評価って現場のスタッフさん達次第なので現場のスタッフさんたちの意見をできるだけ尊重してますね。年齢も年齢で近かったりもするので、そういう部分では対等な立場で喋れるように心掛けてはいますかね。
やっぱり私の場合、何か人に助けてもらうことがすごく多くてありがたいことに。何で目標を言い続けることによって、その周りの人たちがその目標に向かってこう手助けをしてくれるっていうことがよくあって、本当に周りに恵まれてるなっていう思いはあります。
意識、意識か。結構心を開くの遅いタイプで。時間がどんどんどんどん進むにつれこう心開いていったりとか。マネージャーさんもそうなんですけど、何か問題があると心開けるというかぶつかり合ってこそ心を開けたりとか、頼った時に返してくれたりするとか、私も返そうと思ったりとか、後はやっぱ人間と人間との仕事なんでそこはお互い尊重し合ってやるべきだと思ってて、そうやって心を開けた人達って今でも繋がってたりとか、たまに会った時にこう話しててすごい楽しかったりとかお互い応援できたりとか、そういうところではあると思うので、本当に人と人との繋がりを大事にしていくことが助けてもらえる一歩なんじゃないかなと思ってて。ただ自分が心を閉ざしちゃう部分もあったりするんで、そこは心を開いて喋らないといけないなっていう部分の時は開こうかなと常に思ってます。
── 閉ざしている側はなかなか自分をオープンにするタイミングって勇気いることだと思うんですが、どうされていますか?
めっちゃ見極めます。この人は喋っていいのかとかを、めっちゃ審査厳しいタイプだと思います。
感覚と酒の席と。本音ぶつけて喋ったりとかすると、やっぱ心開けたりとか。この人の考え方素敵だなと思ったりとか、誰かのために喜んでくれたりとか、何かそういう人。人が良い人が好きですね、私は。
なんかずっと目標としてあるのが格好いい女性になりたいなっていうのがあって、自立してる女性がすごく憧れるので。なので経営もしたいし常に美しくいたいし、でも仕事も頑張ってプライベートも充実しててっていうそんな人ってなかなかいないと思うんですけど現実的に。でも全てにおいて実のある女性になりたいなって思います。そのグラビアだから馬鹿でしょとか、結構軽視されることが多いんですけど、そうじゃないよというところも魅せつけたいなとは思いますね。
ええええ。あんまりなんかそういうのがないタイプ。
むしろ「唯一無二」を。
ただ凄いなと思うのは、やっぱり小池栄子さんです。大河ドラマとかを拝見してて「この何分間お一人でシーン持つんだ」って衝撃をうけます。凄い先輩だって思いますね。また別ジャンルではあるんですけど、そうやって活躍されている姿とか見るとすごく刺激もなりますし、頑張んなきゃなって思います。
私、森咲智美の目標は世界制覇!もちろんグラビアも世界発信していきたいですし、日本の良さももっと世界に知ってもらいたいですし、あとは何でしょうね。この日本の良さというか、温かさ文化とかもいろんな方に知ってもらいたいので、ちょっと世界制覇にしてみました。
編集者コメント
我武者羅だったと語る森咲さん。3年連続グラビアオブザイヤー受賞など輝かしい活躍の裏には徹底した自己分析と行動に移す爆発力がありました。打ち込む程のやりたい事、好きな事が見つからない方もいらっしゃるかと思います。どんなきっかけで見つかるか分からないからこそ、まずはやってみることが大事なのだと改めて感じました。そして有言実行。人に発信することは躊躇しがちな事ですが、まずは身近な誰かに伝えていこうと思います。
「唯一無二な自分になる」そう宣言した森咲さんの今後の活躍が楽しみです!
森咲 智美
「唯一無二」がモットー。フォロワー500万人超。
グラビアアイドルから実業家へと幅広く活躍する森咲智美に迫る